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女喰い聖書・企画2006年4月4日 【寧々テキスト〜第七話〜】 ■2001年4月19日・更新 <第七話> 『超不安にさせてくれた出来事・後編』 眠れぬ夜を過ごし、翌日、再検査を受けた。ただでさえ、再検査という響きに不安がいっぱいだというのに、再検査の内容を告げられた時、それはそれは、超不安にさせてくれた。 ![]() MRI検査 _| ̄|○ もうダメだ… か、かかかかかかか風邪だよね!?俺、風邪なんだよね!? MRI。皆さんもドラマで何度か見たことがあるでしょう。大体がほら、昨日まで元気だったお父さんが、ちょっと体調がすぐれないからって妻の説得で、医者嫌いであることを我慢して、検査をしたものの… 医者に結果を聞かされた妻号泣。 ――ってヤツ。「家族の方だけちょっと…」って診察室に呼ばれるヤツな。見たことあるでしょう。それでアレな。次回から夫婦の闘病生活がメインな! _| ̄|○ もうダメだ… この回のタイトルは『超不安にさせてくれた出来事・後編』なんですが、その時の俺、MRIに横たわって検査を受けている最中の俺は『超不安にさせてくれた出来事・後編』じゃなくて、 『絶望・最終章』って感じだったかんね?マジで走馬灯見えたから。 そんなこんなで、いざ、内科部長と診察室でご対面ですよ。数枚の肺の断面写真とレントゲンが貼られた、シャウカステンを内科部長はしげしげに見つめている。その”間”がとても怖い。ミリオネアの、みのバリに怖かった。内科部長がみのに見えた。そして”みの”が独り言を言う。 「やっぱりな…」 ドキン!(らんまる心臓音) やっぱりな…なんだ?昨日、レントゲンを確認した際に、ある種の疑いをかけたから、再検査をさせたんだろうけど、「やっぱりな…」はやっぱり、やっぱりだったのだろうか?俺は決定的瞬間に備えギュっと目をつむり俯き、ヒザ上にあった拳に力を込めた。 もう…心の準備は出来ている…… 「らんまるさん、ここを見てもらえるかな?」 内科部長はレントゲンの肺上部を指しながら言った。俺は言われた通り、目を開け、レントゲンを見上げる。 俺「はい…ここがなにか…?」 内科部長「たぶん、見えると思うケド、ここ――」 俺「――って、肺上部を指しながら内科部長が言うわけよ。”たぶん、見えると思うケド、ここ…”」 寧々「……うん。」 寧々友「……うん。」 肋骨が1本多いね。 俺「――って。」 寧々「……は?」 寧々友「……え?」 俺「――え?どういうことですか?」 内科部長「人間の肋骨は十二対、計二十四本あるんだけど、君の場合は1本多くて計二十五本あるんだよ。ほら、ここを見てごらん?右の肋骨の一番上に、第一肋骨っていうんだけど、その上に1本だけ対になってない肋骨が余分にあるだろう?」 俺「あ、本当だ…」 内科部長「これはとても珍しい肋骨だねぇ…。肺の断面写真を見ると、その余分な肋骨は肺に突き刺さっていたり、傷つけたりしないで、うまく生えているから、なんの影響もないね。これは奇跡的だよ。うん。非常に珍しい。」 俺「そうですか…。それでは…」 内科部長「うん。支障はないので大丈夫でしょう」 俺「え?再検査ってもしかして肋骨のことだったんですか?」 内科部長「うん。そうだよ」 俺「あの…変な咳が出て…そちらの方は…?」 内科部長「風邪でしょう」 俺「………………」 あっぶねーーー!! 風邪!風邪!風邪!風邪ぇぇぇぇぇぇぇ!!!ヤッベ!!!超あぶなかったよ!!!俺はてっきり大病かと思ってたっちゅねん!!!超ビビってたってば!!!単なる風邪ですこぶる安心したっちゅーねん!!!まじで超安心した!!!感動した!!! っていうか、ほんと風邪でよかった…。何度もいうけどマジで超不安だったもん…。緊張連続で余分な体力を使ったせいか、どっぷり疲れたもんね。それと同時に大きな安堵感があったが…。いやマジで本当に風邪でよかった。しつこいほど言うけど本当に風邪で……風邪でよかったにゃあああああああぁぁぁぁぁ…(T▽T)今夜はぐっすり眠れそうだ… ――って、よくねーよ。 寧々「ろ、ろ、ろ、ろ、ろ、ろ…」 寧々「ぎゃはははははははははははははははは!!!」 寧々友「あははははははははははははははは!!!」 寧々「なんだよ肋骨多いって!!!」 寧々友「奇跡の肋骨!!!」 寧々「黄金の肋骨!!!」 寧々友「あははははははは!!!やめて!!!寧々!!!お腹痛い!!!」 俺「……お前ら。汗汗汗」 寧々「あは…ははは!ごめん!…でも!」 俺「俺、超安心したんだかんなー。……肋骨1本多いけど」 寧々「あはははははは!!!ばか!やめろよ!お前!!」 数分間、二人は涙を流しながら笑い転げた。俺的には超不安にさせてくれた出来事ゆえの内科部長の衝撃の一言だったから、笑い話半分のつもりで、ギスギスした空気をちょっとだけ和めばいいかな、のつもりで話したネタだったが、どうやら和み過ぎてしまったよう。そして、この話を期に、事態は一気に加速し始めたのだった。 〜番外編〜 ――数年後 寧々「らんの肋骨が1本多いってことだけどさー」 俺「ん?いきなり何よ?」 寧々「んっと、この前、フト思い出して、調べてみたんだけど…あれって肩こりとかヒドイ症状の人もいるんだってー」 俺「え??そうなの??知らなかった。俺、全然、肩こりとか無いよ?いたってフツーよ。ほんと奇跡ってヤツだな(笑)」 寧々「なんか…ごめん。あの時、笑っちゃって」 俺「は?俺は笑わせるつもりで話したから、全然OKよ?気にしてねーし、気にすんな。でも懐かしいなぁ…」 寧々「うん。懐かしいねぇ…」 俺「あの話からか…俺ら…」 |